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4月18日(水)
心地いいような……それでいてもどかしい。
痒い部分は上手く手の届かない場所で、思いっきり指を伸ばしてそこを掻こうと努力する。時々掠める度に快感が走るが、中々思うほどの刺激を与える事ができない。
そんな浮遊感が広がる………。
「恵胡??何してる」
不思議な感覚に我に返り、急速に意識は覚醒した。
心地の良い午後一番。満腹になった体を投げ出し、青空に下で暫しの休息を取っていた。それなのに、目覚めてみると隣で寝ていたはずの恵胡が青空の代わりに俺の視界を埋め尽くしている。
怒気を含んだ声を理解したのか、目線が泳ぐ。
なるほど、これが夢の正体かと妙に納得した。
俺の右に付かれた恵胡の左手。そして、その右手は……俺自身を軽く愛撫していた。
勿論服の上からだが、微かに反応し始めている。
膝を曲げて蹴りを入れようとすると、恵胡はチェっと舌打ちをして隣に転がる。
「前にも言っただろうが」
「無防備に寝てる彰が悪い~」
どういう理由だ。
「最初は見てるだけで良かったんだけど、そんなの無理だと思わねぇ??」
溜め息を上空へと逃がす。一緒に体に溜まっていた熱も逃がす。
体が落ち着くと、上半身を起こしす。そこで気が付いたが、ワイシャツがズボンから出ている。カッと血が頭に昇る。恵胡が何をしていたのか、それを想像してしまった。
立ち上がり、恵胡に背を向ける。チャックを開け、一度全てのワイシャツを出してから綺麗に入れなおす……この後恵胡を怒るつもりでいた。何をしたのかはわからないが、破廉恥なことをしたのではないかと思っていたから。
まぁ……ある意味これもこれで、何を考えているのやら。
頭に昇った血は元に戻り、代わりに大きな溜め息が漏れる。
「恵胡、これなんだ?」
「あ、もう気付いたの??虫除け」
虫除けってな……、臍の隣に油性マジックで書かれた文字。『恵胡のもの』という五文字。
「本当は刺青とかでして欲しいんだけどねぇ~」
「なんで俺がそんなこと書かなきゃいけないんだよ」
「だってさ~俺のだって主張したいじゃん??」
じゃん??じゃない!!意味がわからない。ここまで阿呆だとは思わなかった。
再び大きな溜め息が漏れる。これはボディーソープで取れるものだろうか?
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